“やさしさ”は同じでも、役割は違う
シミやくすみが気になり始めたとき、選択肢としてよく挙がるのが「IPL治療」と「レーザートーニング」。
どちらも“肌にやさしい治療”というイメージがありますが、実はアプローチの仕方も、得意分野も異なります。
肌全体の印象を整える「IPL治療」
IPL治療は、複数の波長を含む光を肌全体に照射する治療です。
シミだけでなく、赤み、くすみ、毛穴など、複合的な肌悩みに同時に働きかけるのが特徴。
一つひとつを消すというより、肌の色ムラを整え、透明感を引き上げるイメージです。
施術後は
「シミが少し浮き上がって、自然に薄くなる」
「全体のトーンが明るくなる」
といった変化を感じる方が多く、定期的な肌管理として選ばれることが多い治療です。

刺激を抑えて、肝斑に寄り添う「レーザートーニング」
レーザートーニングは、低出力のレーザーを均一に当てる治療。
最大の特徴は、肝斑を悪化させにくいという点です。
従来、肝斑は刺激を与えると濃くなりやすいとされ、治療が難しい存在でした。
レーザートーニングは、その肝斑に配慮しながら、少しずつメラニンを減らしていく治療法です。
劇的な変化というより、回数を重ねることで「なんとなく薄くなってきた」と感じる、じわじわ型の改善が特徴です。

似ているようで、目的が違う2つの治療
IPLとレーザートーニングは、どちらもダウンタイムが少なく、マイルドな治療として語られることが多いですが、向いている悩みははっきり分かれます。
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シミ・赤み・くすみをまとめて整えたい → IPL
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肝斑を中心に、刺激を避けて改善したい → レーザートーニング
そのため、
「肝斑があるかどうか」
「肌が刺激に敏感かどうか」
が、選択の大きな分かれ道になります。
肌は一枚ではなく、層でできている
表面のシミ、奥に潜む肝斑、その両方が混在している肌も少なくありません。
そのため最近は、IPLで全体を整えつつ、レーザートーニングで肝斑をケアするという組み合わせ治療も増えています。
大切なのは、治療名より「今の肌」

IPLか、レーザートーニングか。
名前で選ぶのではなく、今の肌に何が起きているかを見極めること。
肌は静かに、でも正直にサインを出しています。
その声に合わせた治療こそが、遠回りのようで、いちばん確実な近道なのかもしれません。
肌管理クリニックでは、肌診断分析と医師の診断のもと皮膚の状態に合わせた適切な施術をご提案いたします。
安心して肌管理をお任せいただけるよう、無理のない、今の肌に寄り添った治療を大切にしています。
ぜひお気軽にご相談ください。









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